旅するコトバ vol.002「 HUGSY DOUGHNUT 」
たったひとつの「 小さな世界 」
カフェ、アトリエ、ブックショップ、
ビストロ、ゲストハウス、ベーカリー、etc
他とは何か違うなぁと感じるその世界には
他とは何か違うなぁと感じる「 人 」がいます
その人たちは
どんな想いからその世界を作り上げたんだろう
これまで何を大事にしてきたんだろう
今どんなことを考えているんだろう
自ら築いたその「 小さな世界 」のなかで
ココロの真ん中にあるだろうあたたかい想いを
ゆったり、じっくり話してもらおう
というトークイベント『 旅するコトバ 』
第2回目は
東京都の聖蹟桜ヶ丘にあるドーナツ屋
『 HUGSY DOUGHNUT 』
( ハグジードーナツ )
の松川寛紀さん、松川由実さんご夫妻
多摩川沿いにある
古民家を改装したお店だけでなく
オリジナル三輪車での移動販売や
野外イベントでの出店も多い
「 HUGSY DOUGHNUT 」の
コンセプトは「 あそぼう 」
「 ドーナツを食べると
みんな笑顔になりますし、
ドーナツって子どもも
大人も楽しめると思うんです。
みんなで和気あいあいと楽しもう!遊ぼう!
という想いを込めて作っています 」
寛紀さんがそう語るとおり
ここではドーナツの作り方から遊び心が満載
まずは元デザイナーの寛紀さんが
イメージしたドーナツをイラストに描きおこし
カフェで働いていた由実さんが
それを元に試作していくのだそう
そうして生まれたドーナツには
ワクワクが詰まっています
「 遊び心を忘れない大人になりたい 」
というおふたりの心には今
どんな遊び心が渦巻いているのでしょうか
これから先どんなことを企んでいるのでしょうか
今年の8月は
各地で開催されるイベント出店で
店舗の方はお休みとなるそう
8月で唯一
オープンとなるこのイベントで
ハグジーワールドを
ぜひぜひ楽しんでみてください
【 旅するコトバ vol.002
「 HUGSY DOUGHNUT 」 】
● 2017年8月28日(月)
19:30 ~21:00( 19:00開場 )
・入場料:¥1,500( ドーナツ&ドリンク付き )
・定員:20名
・会場:「 HUGSY DOUGHNUT 」
( 東京都多摩市関戸2-18-7 )
・申込:tabisurukotoba506@gmail.com
お名前、人数、ご連絡先を記載ください
【 企画・運営・進行 】アリサカテツ
巡りあわせ
「 私が10歳のとき、母が他界したんです。40歳でした。
大好きだった母の影響は、ずっとどこかにあって。
じつは私、子供ができる前は
長生きしたいとは思ってなかったんです。
綺麗なまま亡くなった母への憧れがあって。
でも子供ができて、
自分は絶対に長生きしないといけないと思った。
それからは母が亡くなったことを
とにかく無駄にしたくないって考えるようになりました。
どうして母は早く亡くなってしまったのか、
その疑問からfato.の食事への考え方は
始まってると思います 」
相原隆司さん、智子さんのご夫婦が営んでいる、
東京都練馬区にあるカフェ『 fato. 』。
イタリア語で「 巡りあわせ 」を意味するこのお店で、
記念すべき『 旅するコトバ vol.001 』を開催しました。
イベントの最初には、
fato.をオープンする前に出逢った方が作られているという
おからこんにゃくを挟んだ
「 旅するコトバ特製コッペサンド 」を。
相原夫妻は共にアパレル業界で長年働いてきていました。
カフェをやろうと思っていたわけでもなく、
飲食業をやってきたというわけでもなく。
「 一度うちでホームパーティーをやったときに、
こうしたみんなが集まれる場所を作りたいね、
って思ったのが、カフェをやるきっかけでした 」
「 僕なんか料理とか全然やってきてないから、
パルコブックセンターでいろいろな本を見てて。
で、ベーグルでも作ろうかなって思ったんですよね(笑)
なにせ最初は包丁に慣れるところからでしたから 」
「 怖さはやっぱりあって、
オープン前日、僕は泣きました。
知らないうちに張り詰めてて。
トモのお父さんから、
お前大丈夫か?って電話があって。
そしたら急に涙がブワーって流れちゃって 」
「 わざわざ足を運んでくれる人たちを大事にしたいから
駅から徒歩8分ってところにしたんだけど、
実際来てくれるのかって不安がやっぱりあって。
でもオープン当日には、
ふたりじゃまわらないくらいお客さんが来てくれました。
ほんとありがたいことに、
それからなんとかやれてきてる感じですね 」
イベントに参加されたお客さんが
「 お店に入った第一印象は“ 包容力があるなぁ ”でした 」
と言われたように、このお店の雰囲気はとてもとても柔らか。
それはきっと、
男女問わず人に惚れやすいというおふたりの雰囲気そのもの。
誰に対しても、何に対しても、
とにかくオープンで、まっさらな目で見つめるのです。
なので、自然と仲間が増えていっては、
イベント出店や文章を書くことなどの
新しい展開に巻き込まれていっています。
そんなふたりの譲れない部分。
「 ビーガンカフェとかマクロビカフェっていう
枠組みを勝手に作られて、
そう言われるのはすごく嫌なんです。
健康志向の料理を出してはいるけれど、
うちはそういう枠組みじゃない。
あえて言葉にするなら、
野菜の可能性を追い求めるということ 」
「 極端に言ったら、
コンビニ食だって否定しないです。
確かにケミカルではあるけど、
震災とかがあったらすごく助かるんだから 」
「 食べログとかでマクロビカフェとか書かれると
消しゴムで消したくなる(笑) 」
「 のめり込みすぎると
身体に対してストレスがかかると思うんです。
だから枠組みを決めずにご飯を出していきたい 」
自分たちの可能性にも枠組みを決めず、
新しいことは常にしていこうというスタンスを持つおふたりは、
2016年の8月、こんな思い切ったことを試みました。
「 8月は飲食にとっての閑散期で、
どうしても客足が遠のいてしまうんです。
そんなときに、ゆっくりな空間にふたりでいて
暇だねなんて言ってたら気持ちが腐ってくる。
だったら楽しいことをした方がいい。
彼はサーフィンが好きだし、私はお店に立ってるのも好き。
だから8月の1か月間は私がお店をやるから、
海の近くに住み込んでサーフィンやってきなよって 」
そうして、お店に残ることになった智子さん。
「 私は私で楽しかったんです。
お店のすべてを自分が決めてやれたことの充実感や、
お店が混んだ状況をひとりでさばききった達成感や。
息子のノイもお手伝いしてくれて。
それにはちゃんとお給料も払ったんです。
で、ノイとふたりでキャンプに行ったときには、
そのお金でお土産を買うという人生経験もさせられた。
普通とは違う体験ができて本当に楽しかったんです 」
千葉県の海でサーフィン中心の生活を送った隆司さん。
「 今までは、
休みの日に海に入って終われば東京に帰ってきてたし、
サーフィンって自然相手だから
波が悪かったら行って損したと思うときもあった。
だから、朝も夕方できる環境は本当に楽しかったんです。
でもそれよりも、
サーフィンが生活の一部になるという時間を
1か月経験させてもらったこと自体の方が大きくて 」
「 お金が本当になかったとき、
現地の若いサーファーの子たちに
カレー作ってよと言われて、
お店のカレーを作ったんです。
そしたらいろんな人が食べにきてくれて。
で、食べ終わったら、
みんな何も言わずに千円を置いていってて。
すぐに “ これはもらえないよ ” と言ったら
“ もらわなくてどうするんすか、困ってるんでしょ ” って。
それから正直になれたんです。
困ってるから助けてほしい、を言えるようになった。
それが心から嬉しかった 」
「 トモとは電話で毎日話してて、
ああ、楽しんでるなーって。
お互い全然違う生活を送ってるけど
繋がってるなぁと思えてました 」
そして、ふたりが共通して言っていたこと。
「 楽しそうな人にしか、
人は寄ってこないよなって思うとこがあって。
だからまずは、自分たちが楽しまないとって 」
それがきっと
「 巡りあわせ 」の始まりになっているんでしょうね。
最後に、
おふたりがイベント内でお薦めしてくれた本を
紹介させてもらいます。
● 隆司さん
生きていることをリアルに楽しんでいる親と子供。
これからの自分たちの指針にもなるかなと。
●智子さん
「 ママが生きた証 」
自分の原点を思い出させてくれる本。
涙なしでは読めません。
相原隆司さん、智子さん、ノイ君、
そして参加してくださったみなさん、
どうもどうもありがとうございました!
旅するコトバ vol.001 「 fato. 」
たったひとつの「 小さな世界 」
カフェ、アトリエ、ブックショップ、
ビストロ、ゲストハウス、ベーカリー、etc
他とは何か違うなぁと感じるその世界には
他とは何か違うなぁと感じる「 人 」がいます
表情、視線、言葉、雰囲気、仕草
何か違うなぁと感じるその人たちは
どんな想いからその世界を作り上げたんだろう
これまで何を大事にしてきたんだろう
今どんなことを考えているんだろう
自ら築いた「 小さな世界 」のなかで
そんなココロの真ん中にあるだろうあたたかいことを
ゆったり、じっくり話してもらおう
というトークイベント『 旅するコトバ 』
第1回目は
東京都練馬区にあるカフェ「 fato. 」の
相原隆司さん、相原智子さんご夫妻
薬膳・プラントベースで作ったお料理や
自家製酵母を使用したパンや焼き菓子が人気の「 fato. 」は
イタリア語で「 巡りあわせ 」という意味
アパレル業界を離れ
カフェをオープンさせることになったおふたりが
様々な巡りあわせを大事に築いてきた世界には
人を選ぶことのないあたたかな空気が満ちています
そしてそれはたくさんの人のつながりを生み
全国各地の魅力的なイベントにも出店しています
小学生の子供を持つ親としての顔だけでなく
サーファーやDJといった一面も持つ
フリーダムなおふたりのコトバと雰囲気に
ぜひぜひ触れてみてください
当日は「 旅するコトバ特製コッペサンド 」
も用意してくれるそうです、お楽しみに~
【 旅するコトバ vol.001 「 fato. 」 】
2017年3月5日(日)18:00 ~19:30( 17:30開場 )
・入場料:¥1,200( 旅するコトバ特製コッペサンド付き )
・定員:15名
・会場:「 fato. 」http://fato.ciao.jp/
( 東京都練馬区中村北2-26-6 )
・申込:tabisurukotoba506@gmail.com
お名前、人数、ご連絡先を記載ください
【 企画・運営・進行 】アリサカテツ